大子町俳句ポスト 平成28年度

大子町俳句ポスト年間入選句をご紹介します。

大子町俳句ポスト大賞|優秀:一般の部 / 中・高生の部 / 小学生の部

大子町俳句ポスト大賞

2017大子町俳句ポスト 一般

 

〈評〉

袋田の滝は四段になって落ちています。とりわけ展望台の最上段から眺めた瀧はくっきりとこの四段が見えます。おそらく水野さんはその力強さに驚いたのではないでしょうか。辺り一帯の紅葉、その中を力強く落ちる瀧。「従へ」と瀧を主体に表現をして作品に焦点を与えました。「全山」という言葉にしろ、「従へ」という表現にしろ、「従へ」という表現にしろ実に男性的で雄渾な作品だと思いました。(今瀬剛一)

2017大子町俳句ポスト中高

 

〈評〉

いかにも中学生らしい作品だと思いました。たんぽぽのわた毛が空を飛んでいくのです。それを小野瀬理咲さんは見ていたのでしょうね。そのうちにどこまでもとんでゆくそのわた毛に聞きたくなったのです。「わた毛よわた毛どこへ行く」と。これは口を衝いて出てきた言葉だと思います。純真ですね。もちろんわた毛は答えやしません。でもこのようにたんぽぽと一緒になってとぶ様な姿が詩では大切なのです。(今瀬剛一)

2017大子町俳句ポスト小学

 

〈評〉

小野瀬怜旺さんの作品も静かな心がよく表現されていますね。小学生には小学生の作品、高校生には高校生にしかできない作品があるのです。いかにも純真です、真面目に落ち葉を掃いています。箒を使って掃き集めたのでしょう。そうしたら風が吹いてきてまた散ってしまいました。下五の「とばされた」という表現がとてもいいですね。怜旺さんの表情が見える様な感じがしました。(今瀬剛一)

 

優秀

一般の部

誰よりも子の息白く観瀑台 寺門 勇治 茨城県日立市
茶摘み待つ畝まろまろと光りをり 平野 暢行 栃木県宇都宮市
真青なる空に木の芽の混み合へり 棚部 久子 神奈川県逗子市
緑からみどり生まれる久慈の山 小阪 拓男 大阪府和泉市
奥久慈の蒟蒻畑天近し 奥村 雄治 茨城県笠間市
風涼し滝の句碑より声のして 松浦 加古 東京都小金井市
奥久慈のくらし静かに水澄めり 永井 弘子 茨城県水戸市
大八溝梵天髙く風薫る 佐藤 史郎 茨城県久慈郡大子町
相席の木椅子木の卓走り蕎麦 大島 良子 茨城県水戸市
奥久慈の水湧くところ夕蛍 渡辺 彰 茨城県北茨城市
奥久慈の山襞深く冬に入る 大島 良子 茨城県水戸市
川筋の曲がり大きく崩れ簗 菊地 露水 神奈川県平塚市
大滝のしぶきかがやく紅葉かな 斉藤 保 埼玉県比企郡鳩山町
熊笹のゆれる山路に冬日さし 本多 森雄 福島県東白川郡塙町
廃校の木の温もりや花八手 西形 知子 栃木県塩谷郡高根沢町

中・高生の部

ぴかぴかの教科書嬉し新学期 飯岡 颯 茨城県久慈郡大子町
部活後にとんぼと帰る通学路 石井 伶 茨城県久慈郡大子町
森林にうぐいすの声鳴きわたる 鈴木 里奈 茨城県久慈郡大子町
ほおずきと一緒に色づく八溝山 柳下 月菜 茨城県久慈郡大子町
秋深し夜空に澄んだ星の海 塚田 芽久 茨城県久慈郡大子町

小学生の部

初雪だあしたの朝にはつもるかな 小野瀬 隆太 茨城県久慈郡大子町
ふしぎだな止まらないたきなぜだろう 髙野 愛美奈 栃木県芳賀郡益子町
昼ねして夢の中までせみの声 ふじえ みき 神奈川県横浜市
さつまいも土の中からこんにちは 藤田 和花 茨城県久慈郡大子町
流れてくきれいなシガがゆっくりと 寺島 来美 茨城県久慈郡大子町

 

 

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